レンホウ議員はランボウか

第一位になる理由は
  「どうしてトップでなければならないのですか」というレンホウ議員の質問に対して、文科省の役人はモゴモゴトとして明確な応答ができなかった。議論の核心を明らかにするため、わざと反対のことを聞いたり、誰もが当然と考えていることを質問したりすることは、ディベイトの基本であり、質問者にとって当然のわざである。これを捉えて、レンホウは乱暴だとの批判はあたらない。
 

  国の予算に対して、これだけ賛否で盛り上がっていることは良いことと思う。説明者の要領の得ない答弁の原因は何かを隠しているか、堂々と説明できない後ろめたさがあるからであろう。真実は1時間でもあれば十分に明らかにされるはずだ。それができない事業は税金を投入する価値がないと言える。

  科学技術予算削減に対して、旧7帝大と早慶の学長が雁首を並べて会見し、科学技術に頼る日本の将来を揺るがすものだと言うし、ノーベル賞受賞者たちも揃って付和雷同して反対を表明した。全大学予算の7割を使う学長たちにとっては当然の反対であるし、受賞者たちも反対することでしょう。ところで、受賞者たちの研究業績は日本の産業技術にどれくらい貢献しているのか説明してもらいたい。顔ブレを見ても、GDPに寄与している業績は殆どないであろう。また受賞対象の業績を見れば分かるが、カネを掛ければできたというものでもないことは彼ら自身がよく知っているはずだ。


  科学技術に少しでも携わったことのある人なら、誰でも理解しているが、1億円もする実験装置でも、自ら設計し、部品を買って学生に組み立てさせたら300万円でできたというような話はざらにある。カネを掛けたから良い成果が得られるというように、必ずしもならないのが研究開発の世界だ。青色LEDを開発した中村先生の言うとおりである。カネはあるにこしたことはないが、現在、日本国の税収が40兆円に満たない中で、その倍以上の予算を組んで、つみあがった800兆円に上乗せすることが許されるはずがない。
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