デジタル世代

デジタル生活

   今では2歳の子でも、マウスを動かせば画面が変わることを知っている。15年前に企業から大学へ移った時に、パソコン費用として支給されたカネが50万円で、ディスクの容量が500MBのIBMのデスクトップとプリンターを購入した。ウインドウズ95が出た年で、デジタル元年、ネット元年などと言われていた。学生でパソコンはもとより、携帯電話を持っている人も皆無であった。今では携帯を持たない学生は皆無となっている。

   デジタル元年前後に私立大学にはデジタル、情報、環境などの語彙を使った学部や学科が大量に登場した。これらの名称で暫くは多くの学生を集めることに成功したが、デジタル社会の急速な普及とともに、学生の足は遠のいてしまった。何故ならば、パソコンなどは大学で学ばなくても、小学校でも使っているからだ。パソコンは今や下駄や靴の類となってしまった。誰でも履けるし誰でも使えるからだ。


  管理人のように、デジタルとはほど遠い環境で学生時代と社会生活を送った世代と、生まれた時からデジタル環境に溢れた世代とでは、どのような意識の差があるのか興味のあることだ。ツールのない時代では電話番号や地図など、身近なすべてのことは頭に入れて行動していたが、すべて携帯が記憶してくれるし、デジカメはなんでも記録してくれる。メモは自分のメールあてに送っておけば、手帳もメモ帳もいらない。


  生まれてから気がついたら、身の回りにデジタル機器が溢れていて、インターネットでは様々な情報を入手することができる世代をデジタル・ネイティブと呼ぶ。これに対して、およそデジタルの世界とは無縁の人たちはデジタル・デバイド族と言われている。やがて、デジタル族が教育を終えて社会に出ていけば、ものの考え方、発想、消費態度、娯楽への欲求などデバイド族とは大きな違いが予想される。仕事、生活、嗜好などすべてデジタル発想で動いていくことになる。新たなビジネスチャンスが出てくる
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