戦争と平和

正しい戦争とは
  ノーベル賞の受賞演説で「時に武力は必要だ」とか、良い戦争と悪い戦争があるみたいな内容は、平和賞にはあまり相応しくはなかった。日本もかって「正義のためとか平和のため」と称して戦争を行った経緯があるが、これと似ている。
 

  第26代米国大統領のセオドア・ルーズベルト(1858~1919)は1905年に、ボストンの北の町ポーツマスで、日露戦争講和条約の斡旋に尽力した功績でノーベル平和賞を受賞している。大統領として、さまざまな語録を残しているが、ニューヨークにある自然史博物館の玄関に次の言葉「正義か平和かどちらを選べと言われたら、正義を選択する」がある。オバマ演説の草案者はこの言葉を意識したと思われる。

  戦争を肯定しながら、核なき世界を目指すことは矛盾しているように思えるが、争いのない社会は存在しないし、争いを否定しても必然的に渦中に巻き込まれることもある。巨大な軍事企業を抱える米国の指導者として、戦争と平和の関係を模索続ける苦悩の日は続く。
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