環境会議COP15の舞台裏

環境会議の成果は
  先進国首脳のうち早々とコペンハーゲンに乗り込み、精力的に舞台裏で国際合意の構築に努力していたのはドイツの首相である。彼女は1994年にコール政権下で環境大臣に就任して以来、ライフワークとして温暖化問題に取り組み、1997年の京都会議COP3にも出席していた。



   彼女の目的は明確で、2050年までの気温上昇を2度以内にとどめるためには、2020年までに排出量を25%削減することというが、この会議での合意は難しい。ドイツを環境先進国にして、いつの間にか、太陽電池などクリーンエネルギー普及では日本を抜いて世界のトップにした。
  

ハトヤマ首相の国連演説があるから、日本の代表も活躍しているのかと思っていたら、インターネットでの情報を見る限り、相変わらず国際会議での日本の影は薄い。言葉の問題もあるが、それだけではなく、いつものことながら国内での調整で消耗してしまうからである。



  2週間にも及ぶ会議での結論は、おそらく京都議定書をそのまま継続するということであろう。世界貿易交渉の農産物と同じように、環境も先進国と新興国との間での利害関係をまとめ上げることは、タフな交渉人であるドイツ首相にとっても容易ではない。

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