温暖化の原因

温暖化異説
  温暖化は炭酸ガスが主因との前提に立ってCOP15が開催された。ノーベル平和賞まで受賞したIPCC気候変動に関する政府間パネル)での理論が根拠となっているからだ。そうではないとの異説はメディアでも殆ど報道されない。堂々と異説が発表された学会は2008年5月に幕張で開催された日本地球惑星科学連合大会と言われている。これによると、温暖化に対して自然変動説や宇宙放射線増減説などが次々と発表されて、地球は近く寒冷化し、2035年が最も寒くなるとの予想まで出されている。
  

   温暖化の具体例として、欧州アルプスやヒマラヤ山系における氷河の後退、北極海における夏季海面の増加、サハラやゴビ砂漠の拡大などがある。この原因がすべて炭酸ガス排出量と結び付くかどうか問題である。ICPPでは18世紀の産業革命以来、平均気温と炭酸ガス排出量との関係を追跡して有意差ありとしている。

   国連の温暖化に関する報告書作成に関係した英国の大学教授が、気温低下のデータを隠したとの疑惑が出され、米国の議会でも「データの改竄」があったのではないかと取り上げられている。これに対して、ICPPでは「世界中の科学者の成果で、温暖化が人為的影響により引き起こされた」という結論は揺るがないとしている。

   炭酸ガス主因説に対する異説を理解するだけの根拠は分かりにくい。言えることは宇宙の中の有限の地球上に、饅頭の薄皮みたいにへばりついている空気の層を汚染してはならないことは正しい。経済のこと以上に地球の環境問題はさまざまな要因が複雑に絡み合っているから、スパコンを使って得られたからと言って、すぐには結論を信じるわけにはいかない。南極や北極の氷が融けたから、海水面が上昇したという話は論外である。地球上にある30%の陸地は絶えず隆起や沈降をしながら変化している。いずれにせよ、地球環境を汚染しないという精神だけは守らなければならない。
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