壊れゆく組織

自壊寸前
   「皆でやろうぜ」との品のない掛け声で始まった野党自民党であるが、掛け声通りにリーダー不在のまま、皆で言いたい放題となってきた。与党は幹事長の鶴の一声ですべてが決まってきたが、鶴の脚には欠陥があると検察にかみつかれてしまった。だから野党には絶好の機会が来たはずであるが、未だに政党支持率は低迷している。

   問題の発端は、参議院比例代表の「70歳定年制」である。人間の能力や活力には年齢制限などないから、この日本特有の定年制には問題があることは誰でも承知している。米国では年齢による差別は、れっきとした憲法違反である。しかし自民党がルールとして決めたことだから、長老議員も守らなければならない。

  自民党の古めかしいあの顔この顔がテレビに登場するたびに、10万単位で票を失っていくことを気がつくべきだ。党が見苦しい内輪モメを続けている限り、民主党政権は何が起きても当分安泰であろう。1人区も壊滅的大惨敗が予想される自民党は、比例でも10人程度しか当選できない。この枠を巡ってのコップの中の争いである。沈没寸前の組織の最後はこのようなることを公にしているみたいだ。
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