反捕鯨運動

クジラの話
   「目くじらを立てるな」というのは、あまり重要ではない事に対して文句をつけることであるが、日本の調査捕鯨に対する妨害行為に対しては、おかしいと思う日本人が大多数と思う。国際的には日本行為は、国際捕鯨委員会で公式に認められたことで、何ら疚しいことはないはずだ。また、現在、クジラ肉を愛好している日本人はあまりいないのだから、税金を使って調査を続ける意義もないのではないかとも思う。

  

   1853年にペリー提督が浦賀に来て開国を迫った理由に、米国の日本近海での捕鯨がかかわっていた。船の安全と食糧や水の補給として日本の港を利用したかったからだ。その米国は反捕鯨国として何食わぬ顔をしているのも不思議な気がする。クジラは可愛いいからという理由も日本人にはよく理解されない。牛や豚や鳥だって同じ哺乳類として可愛いと思う人もいるからだ。


  どうも反捕鯨と言うのはそのような、理論や理屈を超えたもので、いわば宗教みたいなものに変わっている気がする。クジラにもいろいろな種類があって、絶滅しかかっているものもあるし、どんどん増えている種類もある。増え続けると、小魚を大量に胃に入れるから、普通の魚が取れなくなってしまう。だから調査をしているのだという理屈だ。


   捕鯨反対運動はたいしたことではないから、放置しておいてもいいというわけにはいかない。この背景には環境を売り物にしている企業や原理主義者が控えているから、ことが大きくなったら、日本品の不買運動などの影響も出てくる。この際、南氷洋での捕鯨調査を控えて、他の調査方法を探るべきであろう。また、国際捕鯨委員会に参加していない国を日本がバックして増やしていく努力もすべきである。宗教に対しては、こちらが正しいといくら主張しても通らない。
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