地方選挙の波紋

地方選挙での民主党の敗北
  長崎県知事選や東京都町田市長選で与党推薦候補が敗れた。これは内閣支持率下落に苦しむ政権に痛手であろう。一般紙では「政治とカネ」の問題がきいたと解説し、夏の参院選に向けて幹事長の求心力が低下すると記載されている。
  

  地方の選挙は候補者や地方の事情に左右されるところが大きいから、中央の事情がそのまま反映されるはずはない。むしろ、民主党に大きく傾いた船が、やや姿勢をただすという健全な民主主義の本筋が示されたのであろう。

  大きな政権交代には時間がかかることは明治維新など歴史的にも証明されている。これから先、いくつかの波があり、日本にも二大政党制が確立していく過程と理解したい。当面、自民党の弱体化は目を覆うばかりであり、政権への責め道具は政治とカネしかないようでは、やがてタネが尽きて、恥をさらすだけだ。野党共闘もできず、いたずらに審議拒否をしても意味はない。今回の選挙で改革が停滞するようでは、日本の民主主義は永遠に来ない。
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