ペダルの踏み間違い

人は誤るか
   トヨタ自動車の大量リコール問題に関連し、3月11日付のNYタイムズ紙が、トヨタ車の急加速の原因を「ブレーキとアクセルの踏み間違えだ」とする心理学者で、カリフォルニア大学ロサンゼルス校名誉教授の寄稿を掲載している。これによると、1980年代にドイツ車アウディ5000の急加速が多発して大量リコールとなった。この時に調査に携わった同教授は、今回の急加速の問題について「ブレーキを踏むつもりでアクセルを踏む運転者によって頻繁に起きることにある」と説明している。

   疑われる電子系統の欠陥ではなく、人的要素があることを指摘している。アクセルをブレーキと踏み間違えると、加速に驚いてアクセルさらに踏み、ますます急加速して事故に至るという仮説を立てている。人は意図することは違う行動を起こす場合もあると説明している。

   この時、米道路交通安全局は「アウディ5000」の急加速の主な原因を「ペダルの踏み間違い」と結論づけた。これを受けて、その対策としてアウディは自動シフト・ロックを設計した。今回もブレーキがアクセルより優先される装置の搭載義務化が検討され始めているという。トヨタにとっては好ましい記事であるが、電子系統には絶対に過失はないという証明を早急に出さなければならない。
http://www.nytimes.com/2010/03/11/opinion/11schmidt.html
http://iiaoki.jugem.jp/