実像と虚像

政治家の本当の姿
   ここのところ民主党の幹事長ほど、マスコミが寄ってたかって餌食としてきた政治家はいない。これでは70%の人が幹事長をやめるべきだと言うのも当然と思う。政治資金規正法違反で秘書が3人も逮捕されたが、当人は起訴されてはいないから推定無罪であることも当然だ。また逮捕された秘書も罪状を確定することが難しく、特捜部も有罪にすることに苦慮しているようだ。

  民主党の新人議員に対するマスコミの質問の第一は「彼は怖いですか」と言うものだ。その風貌とか態度から、誰もが怖がっているように受け取られている。しかし、彼と直接会った人は、マスコミで伝えられているものとの違いに誰もが驚くそうだ。肝心なことは、彼を理由もなしに排斥することではなく、彼は政治家として、やるべきことを正当にしているかどうかで判断すべきであろう。

   確かにテレビで彼の記者会見の様子から判断すると、マスコミからの政治の本質から外れた質問に説明するのはバカバカしいことで、面倒なことだと彼は思っているみたいだ。副幹事長が造反したとか、連合静岡が彼の参議院選挙指導に従わないとか、マスコミは嬉しそうに報道している。政治感覚の低いマスコミには、やりきれない思いはあるかもしれないが、政権政党の幹事長としては、自民党とは異なる路線を支持してきた国民に対して、期待を裏切らない姿勢を強調することが大切であろう。

   田中角栄氏の大番頭と言われていたが、先ごろ亡くなった越山会の女王が「いい加減に大人になってもらわないとね」と最後に語っていたという。角栄氏は、何があっても感情を表には出さず、我慢して腹に収めることができた人物だったそうだ。参議院選挙まであと100日足らずであるが、ここが我慢のしどころである。
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