新党ブーム

日本創新党
   いささか有権者を馬鹿にしている気がするが、高齢者政党の「立ち上がれ日本」に続いて、現役の区長や途中で職を投げ出した市長など首長経験者がよい国を作ろうと言って、松下政経塾出身者が中心となって「日本創新党」を結成した。参院選について「10人以上を選挙区、比例選に擁立し、5議席以上確保したい」などと表明している。掲げる政策が、「経済成長と小さな政府実現による経済、財政の再建」や「道州制導入」などという全く新鮮味のないものばかりでは、存在理由すら問われかねない。

   幹事長役についた横浜市前市長のための政党みたいな感じである。あるいは首長退任後の天下り政党みたいだ。昨年、任期途中で市長職を投げ出して、TVタレントみたいなことをしていた男が党幹部という。週刊誌の醜聞話は兎も角として、在任中の不始末からは、この男に国政を任せたいと思う人はいないであろう。突然の辞任の背景の一つとして、横浜開港150周年イベントで25億円もの赤字を出したことが挙げられている。

   1853年にペリー艦隊が浦賀に来てから、日米和親条約日米修好通商条約を締結して、1859年には神奈川(横浜)を開港した。昨年はそれから150年になり、「開港博Y150」と名づけて、市長が先頭に立ったイベントであった。有料入場者500万人の予定が、僅か100万人で、25億円の赤字で大失敗に終わった。このつけは横浜市の市民が負担することになるが、主催者のご本人は無責任にも逃亡してしまった。このような政治家が結成の中心いる新党などに、よい国が作れるわけがない。
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