天下りバベルの塔

天下りタワービル
  米国大使館の傍の一等地に「三会堂ビル」という変な建物があるが、近所では「天下りタワービル」とか「天下りバベルの塔」と言われている。ここには農水省所管の公益法人が26団体も入居していて、年収1500万円クラスの天下り官僚が50名近く常勤しているみたいだ。このビル自体も天下り法人「農林水産奨励会」によって管理されているというから、まさに天下りの聖地だ。

   「天下り法人」がビルを建設し、そこに「天下り官僚」だけが常勤役員の「天下り法人」を次々と作って入居させていく。官僚たちは自分たちでは汗もかかず、カネも稼がないで、集めた税金で、国民の知らない所でこのようにして自己増殖をしていく見本のようなビルだ。全国には、地方官僚も含めて、このような天下りの官僚の吹き溜まりビルが500ぐらいあると推定されている。

   23日から始まる業務仕分けに対する期待が大きいが、すでにだいぶ霞が関の毒に侵され始めている民主党政権では、前回と同じように200兆円の特別予算に切り込むエネルギーは感じられない。「サンマ論文」で天下り法人の仕事ぶりについて紹介したが、それ以前に三会堂ビルみたいな天下り拠点を作り上げている。ハードとソフトを駆使して、生き残り図る構図であるが、このような話は中央官庁にとどまらず、地方にもゴマンとあるものと推定される。国中の無駄な役所仕事を全部廃棄すれば、財政赤字の半分400兆円ぐらいは出てきそうだ。

農林水産省所管特例民法法人一覧
http://www.maff.go.jp/j/corp/koueki/index.html
*サンマ論文
http://iiaoki.jugem.jp/?eid=3439

http://iiaoki.jugem.jp/