宇宙開発

日本の宇宙開発 
国際宇宙ステーションISSでの日本人宇宙飛行士の活躍がニュースとなって、大きく報道された。子どもたちの宇宙への関心も深まったことであろう。しかしながら、実際にはどのような予算で、どのような仕事が行われているのか、知っている人は少ないと思う。人が将来、宇宙で仕事をするための基礎的な調査や研究が行われているであろうとは想像できる。独立行政法人宇宙航空研究開発機構JAXAのホームページを見ても、あまり詳しくは分からない。

   日本の宇宙開発予算は年間3000億円で、このうちISS関連の費用が400億円を占めている。これはNASAの10分の1である。これだけの費用を掛けて、今のところ成果といえるものは出ていない。シャトルの運航は後2回で終了するが、ISSの運用が2020年まで5年間延長される。来年からはISSへの往復は1人運賃50億円でロシアのソユーズに委ねられる。また、貨物だけの輸送は日本の担当となる。

   「今後の宇宙政策のあり方に関する有識者会議」では、日本独自の継続的なロケット開発を進め、無人宇宙船HTVを利用した新たな有人活動を検討するとしている。国際宇宙ステーションに対する日本の態度としては、費用対効果を明確にして進めるとした。

   ISSがスタートしてから20年たち、この間、コロンビアの事故などで、研究や実験が大幅に遅れた。地上での技術の進歩は早く、これまで宇宙空間でしかできないとされていたことも、多少のカネを投入すれば可能となってきている。人が宇宙に出かけて実験することは時代遅れとなってきた。日本としては、有人飛行は米露中に任せて、無人で探査ロケットを飛ばしたり、無人のステーションで、特殊な実験や研究を行うことで、世界の宇宙開発の中で差別化をしていくことが理想的と思う。
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