監視されている

監視社会の到来
いまパソコンで何をしていますか?
     この記事は3年前の記事の再録である。現在はパスモとかタスポ,ETC,ネットバンクなどの便利な道具を使えば使うほど、個人情報はあるところで確実に記録されている世の中になっている。まさに個人情報管理システムが完成の域に達している。街を歩けば、あちこちに丸い黒いカメラを目にすることができる。埼京線では電車の中にまである。

  企業、官公庁を問わず、どこの事務室を見ても、机の上には必ずモニターを見ることが出来る。パソコンなしの仕事は考えられなくなってしまった。まさに、パソコンは普及率、価格から見て自転車なみと言ったが、それ以上になっている。そしてネット社会ではパソコンに入力すると、すべてどこかで連携しているので、監視ソフトをその組織のサーバーに組み込むと、社員が今何をしているかを具(つぶさ)に知ることができる。

 
   
 
   上場企業を対象としたある調査によると、30%を超える企業がウエブやメールのモニタリング、すなわち監視をしているという。カード会社、保険会社、銀行、リース会社などはほぼ100%社員を監視していると推察されている。仕事中のゲーム遊び、アダルトサイトへのアクセス、友人や同僚とのメールのやりとり、資料のコピーや持ち出し、仕事の進行程度などもすべて会社側に筒抜けとなる。モニタリングしていることは、勿論社員には極秘であり、採取したデータはリストラ、降格、減給、注意などの資料として使われる。

   メール解析ソフトでは、メールを盗み読みするだけではなく、社員同士のメールのやり取りの回数から、社内の人間関係や派閥も分かり、メールが集中している人が派閥のボスと分かる。メールの少ない人は社内で孤立していると判断される。作業監視ソフトでは、いつからいつまで、どのソフトを使って仕事をしているかがわかり、インプットの速度から能力まで判定される。仕事熱心なふりをして、残業代を稼ぐ手口も暴かれてしまう。

   部下監視ソフトでは、部下が作成途中の文書の内容までわかるから、まだ未完成なのにあの文書は書き直しなどと、急に上司から言われたりすることになる。徹底した個人監視の世の中になったものである。対策は出来そうもないが出来るだけ会社のパソコンは使わないことである。少なくとも私用でのメールは個人の契約ですることである。
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