全米オープンゴルフ

ペブルビーチ
  スタインベックの小説「怒りの葡萄」の舞台となったモンテレーの町の南にある海辺のゴルフ場までは、サンフランシスコの空港からレンタカーで2時間半ぐらいのドライブだった。滞米中に一度はプレーをしてみたいと思っていたが、ある年の暮にチャンスが巡ってきた。スタンフォード大学の知人がセットしてくれたからだ。

  サンフランシスコの街は、年間を通して気温の変動が少なく、真夏でもコートを着ている人がいたりする。だから、冬と言っても、コースは素晴らしく整備されていた。太平洋に突き出たモンテレー半島にコースは二つあり、南側のカーメル湾に面しているのが、ペブルビーチコースである。カーメル、サリナスなどの町もスタインベックの小説に登場するもので、日本的な温泉地ビッグ・サーもある。
  
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  このコースでは、1972、1982、1992、そして2000年と過去4回全米オープンが開催されていて、今年で5回目となる。10年前の大会では、タイガー・ウッズ選手が2位とは15打差も引き離して優勝した。全米オープンは「世界最強最高の選手を決める大会」だから、コースの状況はすべてピンポイントでボールを運ぶことを選手に要求している。また、海辺のリンクスであるから、気候の変動も受けやすく、自然も含めた難度のあるコースで最善を尽くすことが求められている。今年の日本からの参加選手は、石川遼池田勇太、藤田寛之、矢野東の4名で健闘を祈りたい。また復帰したウッズ選手の姿も目にしたい。
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