儲け話 賭けとファンド

賭博とファンド
  いずれも,楽をしてカネを稼ごうとする行為である。リスク、すなわち損得のブレが大きいことが共通している。相撲の世界では、さまざまな賭けが行われていることは常識で、大関野球賭博をしていたと聞いても、あまり驚かない。何しろ昔から星取りまで取引されていたようにも思われている。それにしても、自分たちはサッカー籤をしてカネを稼いでいる文科省が、いくら監督官庁とは言え、けしからんと怒るのも不思議な気がする。サッカー賭博は法律で認められているからというだけでは済まない気がする。

  


  ファンドは正当な経済行為だから、文句を言われる筋合いはないかもしれない。多くの投資家からカネを集めて、株、不動産、映画、ゲームなど様々な投資先があり、そのリターンを分配する仕組みである。不況で行き場を失った資金が様々な投資先を見つけて動き回っている。ファの運営業者と投資家とのトラブルが増えているという。ファンド運営者は金融商品取引法で登録義務があるが、登録料をけちって、隠れて運営している業者も多いようだ。


  調べてみると、いろいろなファンドが形成されている。苗木ファンドというのは、例えば苗木100本の権利を500万円で契約すれば、5年後からは毎年10万円相当の配当が得られるというものだ。沈没船から宝物を引き上げるファンド、新人画伯の作品に投資する絵画ファンド、ゲームなどのコンテンツに投資するITファンドなどいろいろとある。いずれも、元本保証、高利回り、配当保証など謳っているが、保証の限りではない。うまい話には落とし穴があることも当然だ。
http://iiaoki.jugem.jp/