選挙に勝ったはずだが

自民党の今後

  改選議席数では第1党となった自民党であるが、新聞の調査によれば、政権を任せてもよいと考えている有権者は僅か17%で、そうは思わないが64%と出ている。なんとも不思議な参議院選挙であった。その上、内閣支持率は38%で不支持率が46%となっているが、首相は辞めなくてもよいが75%という。この結果から、今回の選挙では有権者には様々に戸惑いのあったことが分かる。

  

  獲得した票数を見れば、全国比例区では民主党1850万票に対して自民党は1400万票、選挙区では民主党2280万票に対して、自民党は1950万票だから、それぞれ450万票と330万票差で民主党が圧勝している。この数字を見れば自民党総裁が喜べるものではないはずである。事実、党内には総裁の手腕を評価する声はほとんどない。

   もともと谷垣氏のもとでは戦えないとの空気が党内に横溢していて、負けたら党内人事が一掃できると期待していた面々にとっては、中途半端な勝ち方には失望感が出ている。谷垣現執行部は選挙結果を見て、とりあえず人事刷新や党改革は先送りして、現状維持で進むとの決定をしているが、多くの不満分子を抱えたままの体制では、いずれ造反者が出て崩壊への第二弾が始まるものと予想される。
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