代表選総括

代表選総括
   オザワ氏の得票率は党員サポーターのポイントでは250対50で17%だが、得票数では13万対9万だから40%となるから、地方議員票と同じ。国会議員は互角だから、新聞が言うほどの大差ではない。この差はコロコロとかクリーンという言葉の差だ。最後の演説でも、カン氏は勝ちが分かっていたから迫力ゼロ。

*ゴローのtwitter
http://twitter.com/goroh

   コロコロ代わってはまずいとか、政治とカネとか、マスコミが騒いでいる視点から、首相の本来求められている資質とはあまり関係のない理由で決めることを選択した。論戦と言っても、何が主題なのかよくわからないまま終わってしまった。カン氏も選択されたとたん、急に眼の輝きが失せて前のうつろな顔。


   領土問題でロシアにも中国にも何も言えない人、沖縄をアメリカに売り渡した人、財務官僚に屈服して天下りを許した人、官僚に消費税を言わされた人、デフレには何もできない人、円高に対して無為無策な人、予算編成で官僚に屈従した人、市川房江氏に自分勝手と言われた人、参議院選挙で惨敗した人。

   マスコミ、官僚、既得権益集団、自民党などほっと安堵したみたいだ。剛腕にこれまでの方法やしきたりが壊されるのを最も恐れていた人たちだ。1年前の国民の熱気はどこへ行ってしまったのだろうか。民主党憲法であるマニフェストに賛同したはずなのだが。これから始まる予算編成では、全く期待薄だ。

   オザワ氏が敗れて、カン氏再選決定直後に予想通り円高が進み83.10円までなった。明日(15日)の日経平均は200円程度の落ち込みが予想される*。このままデフレとともに日本経済は回復の機会を逸してしまうのか憂慮される。その上に増税まで来るであろう。党員、サポーター、議員の選択だから仕方ないか。

*為替介入で流れが変わったが、単独介入では効果は限定的。