都の無駄遣い

東京都の無駄遣い

  最近はご高齢でさすがに海外への豪遊的な出張はしていないようだが、新銀行東京の経営不振、築地市場移転先の土壌汚染、夏季五輪誘致失敗など石原都政の失策は数知れない。都の予算総額はカナダ国の予算に匹敵するほどの大きさだから、無駄遣いのネタは尽きない。

  

  どこの役所や企業でもホームページは組織の顔として重要なことは分かるが、これを製作するIT企業にとっては、官公庁のHP作成の仕事ほどうまみのあるものはない。東京都庁全体では年間3億円もの費用がHPの製作、維持管理にかかっているという。月にして2500万円の都民税が使われている。都庁の各局ごとにHPをもっていて、それぞれが随意契約で業者に丸投げされている。


  25局の中で産業労働局が突出していて、全体の予算の5分の1を使っている。主として東京都にくる観光客向けであるが、制作、更新、管理を特命で財団法人「東京都観光財団」に委託している。この財団が実際にHPを作るはずはなく、都知事お気に入りの民間IT企業に丸投げしているという。HP製作費用の中にこの財団の職員の人件費が含まれていることは想像つく。入札にかければ、おそらく半分以下の費用でできるはずだ。これでは都庁の税金浪費と言われても言いわけができないであろう。

  簡単なHPなら少し慣れれば誰にでも作れる。HTMLという言葉を使い、多少の規則を知れば3日もあれば形を作れる。およそ8年前のものであるが、管理人の作った残骸を今でもネット上で見ることができる。
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