回想録の真実

ブレア回想録

  イギリスの政治家はノーベル文学賞を受賞したチャーチルの回想録に倣ったのか、退職してから回想録を出版することが多い。あらゆる政治家は在職中にいろいろな失敗をする。その言いわけのために、自叙伝や回想録を書いて取り繕うと言われる。

*A Journey: my political life「旅ー私の政治生活」

  ブレア氏は1997年から2007年の10年間にわたり、英国の首相を務めた。アメリカのブッシュ大統領が2001年から2009年まで在籍していたので、共に在籍していた期間が長く、良き協力者と言われていた。特に、イラク戦争では、いち早く米国に協力して、フセイン大統領打倒に尽力した。


  イラクにあるとされた大量破壊兵器などは存在せず、CIAの偽情報に踊らされたということで、退任時にはブレア氏は戦争犯罪人と悪口を言われた。そのことを弁解するために、回想録では「サダムを生かしておいたら、我々にはもっと酷い危機が迫っただろう」と記述している。自叙伝は虚偽、秘密、偽善に満ちていて、書いてあることには真実は少ないと言うのが当たっているかもしれない。
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