補選結果の見かた

衆院補欠選挙の責任論
   自民党北海道5区補欠選挙で勝った勝ったと大騒ぎしているが、重要閣僚を歴任した大派閥の領袖が名も知らぬ民主党の新人若手を破っただけで、浮かれているのは何だか滑稽な感じがする。その争点がクリーンな選挙だけというから、経済危機で余裕のない北海道の選挙民はますます白けてしまった。町村氏は長年、自民党の要職にいて、これまで何をしてきたのだろうか。
  

  負けた民主党の方は、敗因は政治とカネが影響したと言って、あたかも小沢氏のせいと官房長官は言っているように聞こえる。「政治とカネの問題にけじめをつけて、引きしめてやっていかなければならない」と澄ましている。今回の補選での出口調査によれば、焦点は景気雇用対策が40%、年金医療など社会保障が25%、政治とカネは10%と読売の記事に出ている。争点は景気対策だったのだ。



  だから選挙で負けた原因は仙菅内閣の失政であることは明確だ。これまで民主党の票だった浮動票の半数近くを自民党にとられたことが、このことを語っている。経済不振に苦しむ北海道の人たちに何もしない内閣はダメを押されたのである。選挙中にTPPへの参加まで表明した。これは農業国北海道にとっては致命的な打撃なのだ。何故ならば、TPPと言うのは農作物も含めて関税撤廃を目指しているからだ。今後、管首相の支持率はやがて20%を切ると予想できる事態なのだ。毎晩、麻生さんもびっくりと言うように、ビフテキやスシにうつつを抜かしている時ではない。

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