人権よりもカネ儲け

人権よりも商売優先

  中国の胡錦濤国家主席が欧州2カ国歴訪のため、パリに到着した。サルコジ仏大統領との間で、貿易問題やG20会合での議題などについて協議する。フランスは今週、韓国で行われるG20首脳会議の後、次回開催国だからG20議長国となる予定だ。主席は3日間フランスに滞在した後、ポルトガルを訪問する。主席は人民元問題をめぐるEUとの摩擦緩和に努め、サルコジ大統領は人民元問題で中国を孤立させる事態を避け、世界の金融システムを改革する基盤をつくるつもりのようだ。
 *twitter


   訪問の建前はその通りだが、フランスの期待は中国への大型商談で、エアバス100機と原発関連で、中国企業へのウラン安定供給、再処理施設売却など総額1.6兆円の内容と言う。おりしも、ノーベル平和賞に関連した中国の人権問題が世界的な話題となっているが、サルコジ大統領はこれには、一切触れないので、フランスではマスコミが一斉に反発している。

   フランス革命の歴史的背景から、人権大国と言われて来たフランスはサルコジ大統領になってから、イスラム問題も含めて、反人権政策を進めているから、「人権の母国フランスにとって恥ずべきこと」とか「フランス外交の文化大革命」などと皮肉られている。サルコジ氏の日本への反発、中国好きは知られている。

   親日的であった前任のシラク大統領に対して、サルコジ氏は日本嫌いで知られている。これまでの発言でも「率直に言うと、日本よりも中国の方が好きだ。香港は魅惑的な都市だが、東京は息が詰まる。京都御所も有名な庭園も陰気だった」、「ポマードを付けた太った男同士が戦うことが魅力的なのか。相撲は知的スポーツではない」などがある。
http://iiaoki.jugem.jp/
http://twitter.com/goroh