東京都の離れ技

東京都の姑息な技
  誰も倒産寸前の銀行にカネを預ける馬鹿はいない。ところが東京都は、ヨレヨレの新銀行東京に我々の税金、すなわち都のカネを預けて新たな銀行のテコ入れにするという。築地市場の移転とこの銀行は石原都政の最大の失政と言われている。移転問題については、先日、関連予算の全額執行を決めて、強行突破を決めた。


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  東京都の基金や手元資金の管理については、管理指針が決まっているが、これを改悪して都のカネを潰れる寸前の新銀行東京に預けられるようにするという。どこの地方公共団体ペイオフ解禁に対して、金融機関に公金を預ける基準を策定している。公金の運用については、より安全性を高めることは当然だ。


  都の公金の預け先が、しばしば経営難に陥っている新銀行東京と言うのは都民として、どう考えても合点がいかない。これまでは自己資本比率や格付けが一定水準以上の金融機関に預託する基準だったが、都が発行する債券を引き受け、満期まで保有する金融機関に対しては、その引き受け額と同額の公金を預けられるように変更した。


  この金融機関がぺイオフになっても、引き受けている都債と相殺することで、表面的には損失が生じないという手の込んだ技である。毎年1000億円も預金額が減少している銀行を、大株主の都が救済する措置だ。老醜をさらけ出して知事の椅子にしがみつく人を、今度こそは引きずりおろさないと、税金を払う気がしなくなる。

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