国際化と品格

4大実践運動

  先進国以外で初めてのG20を開催した韓国は、開会前に様々な準備が行われていた。中でも、政府から国民に知らされたイラスト付きの行儀指導が笑わせる。同じようなことは2008年の北京五輪開幕前の中国でも行われていた国際的な礼儀を守るガイドである。

  


  4つの項目からなり、?割り込み運転や飲酒運転撲滅、?公共の場での携帯電話は小声ですること、?ポイ捨てのない清潔な通りにすること、?ネット上では礼節を守ること、と言うものである。このようなマナー改善運動は、逆に見れば、これらがすべて守られていない社会であることが分かる。


  1910年の日韓併合から100年目という歴史的な年に、G20という歴史的な国際会議の誘致に成功した。しかも先に決まっていた11月13日と14日に横浜で開かれたAPECの前に、G20をおくことにしたのは、多分に日本を意識したものである。今や、電機、自動車、鉄鋼の生産でも日本に追いつき追い越そうとしている韓国は、何とかして先進国の仲間入りを目指して、世界と共にあり、尊敬を受ける国になりたいと願望している。


  国際会議と言うイベントを前にして、マナーや順法精神で国民の背中を押すこと自体が先進国かどうかと笑うかもしれないが、1964年の東京五輪前には日本も同じような状態だった。中国という巨大な壁がせり上がってきているので、竹島問題は別にしても、こうした状態の韓国と日本は確りとスクラムを組んでいかなければならない時を迎えている。

 
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