仕分けされる政権

民主党政権の1年間
  2年前に熱狂で誕生したオバマ政権と同じように、1年前に発足した民主党政権もその信頼性を失いつつある。外交駄目、経済駄目と言う前に、支持した国民のだれもが最も失望したのは政治主導である。各省庁に任命された大臣、政務次官政務官たちは、ことごとく永田町から出て霞が関の囚人となってしまった。何とか頑張っていた一部の人も、官僚たちとそりが合わないという理由でクビにされてしまった。結果は政治主導どころか、自民党以上に官僚主導政権となってしまった。



  業務再仕分けのやり取りを見ていても、今や、仕分け人よりも出てきた官僚たちの方が頭が高いように思える。削減とか廃止とか見直しと結論しても、悪びれるどころか、勝ち誇った姿で退出する官僚たちを見ると、やはり、この国は代われないし、先は明るくないと思ってしまう。政治家は完全に官僚たちに舐められてしまい、彼らの高笑いが聞こえるようだ。



  仕分けしても法的根拠がないから強制力がないという話は違うと思う。業務仕分けは予算案をどうするかということだから、政治主導で各省庁で決まった事を実行する、つまり、予算の決定をする事だ。法的根拠ではなくて、政務3役が仕分けの結果を実行すればいいことだ。立派な強制力だ。その3役が役人の言いなりでは、もはや言うことはない。


  次々と地方選挙での、政権党の敗北を見ていると、あの政権交代という嵐は、完全に去ったと思わざるをえない。参議院選挙に続いて、北海道5区補選、福岡市長選、栗東市長選などすべて落としたし、候補を立てられなくて不戦敗となった選挙も多い。問題の沖縄知事選も同じだ。東京都知事選など来年4月の統一地方選挙では、地方から早くも菅降ろしの合唱が始まり、麻生降ろしと同じ現象だ。2013年8月の総選挙まで持つとは思えない。

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