10大謝罪事件

トヨタ・バッシング
  米誌タイムが選んだ「今年の10大謝罪事件」で、トヨタ自動車の社長が第4位にランクインしている。どうやらアメリカでは未だにトヨタの禊は終わってはいないみたいだ。トヨタの米国への工場進出は、1980年当初に出た日産やホンダに遅れて、1984年にGMと共同でサンフランシスコ郊外のNUMMIで始まり、1988年には単独でケンタッキー工場に進出した。



  1970年代から80年代にかけて、アメリカの鉄鋼や自動車は産業の近代化に後れをとって、日本や欧州の鉄と車に蹂躙されて行った時期である。鉄鋼は装置産業である足かせがあったので、米国への進出は品質管理などの技術指導と米国では作れない特殊な鉄の輸出が主体であった。これに対して、車はガソリンをガブ飲みする大型車しか作れないGMやフォードに対して、もともと2000cc以下の小型車に特化していた日本車は、折からの環境問題に追い風を受けて、米国社会に溶け込んでいった。



  鉄も車もアメリカでビジネスをしたことで、多くの雇用を生み出し米国経済に貢献をしてきた。特に、自動車は生産工場を作り、多くのアメリカの部品工場にも仕事を提供したし、販売会社でも雇用機会を作ってきた。そのことで、ビッグスリーは衰退に追い込まれた原因の一つとなったことは否めない。しかし、これは日本車の米国への進出を甘く見ていたビッグスリーの経営責任でもある。多少は謝り方がまずかったことに、いつまでも根を持つことは、公正を重んじる米国として恥ずべきことに思われる。



  最後に、あまりなじみはないが、記載されている10大謝罪事件を並べておく。

1、T.ウッズが不倫を全米に謝罪
2、英キャメロン首相が北アイルランド血の日曜日事件を謝罪
3、人気歌手T.スウィフトが元交際相手の俳優T.ロートナーに歌で謝罪
4、トヨタ豊田章男社長がリコール問題で謝罪
5、米大リーグの元強打者マグワイアが薬物使用で謝罪
6、ホワイトハウスの名物記者、H.トーマス氏が反ユダヤ発言で謝罪
7、歌手のJ.メイヤーが雑誌プレイボーイでの黒人女性への差別発言を謝罪
8、ABC司会者のE.ハッセルベック氏がESPCリポーターのE.アンドリュースの盗撮ビデオ事件をちゃかしたことで謝罪
9、オバマ大統領が中米グアテマラで1940年代の性病実験を謝罪
10、アーティスト、C.ウェストがブッシュ元大統領への人種差別者発言を謝罪
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