新聞離れ

新聞読者層の構造変化
  ウインドウ95の発売された1995年をネット元年とすると、今年はネット16年にあたり、生活に密接した情報社会の様相がかなり変化してきた。新聞やテレビは、これまでは報道の王様の地位にあったが、次第にその位置がネットに浸食され始めている。マスコミと言えば、常に就職人気企業のトップにランクされてきたが、その地位はもはや終わった。 大手の新聞は販売店制度が全国に張り巡らされているから、アメリカのように、簡単には廃業とはならない。   

   毎日、新聞を読む人は、40代では2人に1人いるが、20代ではわずか5人に1人となっている。20代では新聞をあまり読まない人が6割を占め、多数派となっている。新聞離れは若い世代ほど進んでいる。20代の情報源は4人のうち3人はインターネットである。40代でも半数以上の人がインターネットで情報を収集していることが示されている。ネットはビジネスにとって不可欠の情報源になっている。テレビもしくは新聞を主な情報源にしている人はどの世代でもマイナーな存在となっている。

  ネットでのニュースは速報性があり、しかも見たい時にいつでもチェックできる利便性がある。「インターネットでは無料で見られるのに、なぜお金を出して、しかも紙を無駄にして新聞を読むの…?」という疑問に的確の答えられる人はいない。ネット依存での問題は、ネットが使えない状況になったときに情報が全く入手できないことである。それは地震や火山噴火などの大災害以外にはないから、心配しても始まらない。