若手官僚仮想放談会

テーマ:民主党政権の生殺与奪
  皆さん、本日はお忙しいところお集まりいただきまして有難うございました。私は本日の司会を仰せつかっております。ある大学でビジネス戦略などを教えているものです。まず、総務省の大池さん(32歳、東大、女性)からお願いします。

  大池「市民運動出身の首相ということで、ある種の清新さを期待していたのですが、何せこの人ほど首相としての品格と識見のない人はいなかったということで一挙に期待は凋みました。東京工業大学出身者にはバランス感覚を欠いた人がいますが、彼はその典型ですね。唖然としたのは横浜での胡錦涛さんとの会見でしょうね。メモを片手に読みながらの応対など、これが日本のトップなのかと、恥ずかしくて見ておれませんでした。小澤さんを否定すれば支持率が上がると思い込んでいた様子も滑稽ですね。また、時々しゃしゃり出る伸子夫人も見苦しい人ですね。何だか似た者夫婦を見ているようで嫌になります。早く退陣してほしいのですが、代わりになる人も見当たらないところが強みでしょうか。


    次に、財務省から波田さん(28歳、一ツ橋、男性)。波田「管総理もそうですが、野田大臣も経済に疎いのでぎょしやすいから楽ですよ。日本もこのまましておくとギリシャ見たいになると言うと、そのまま首相が言ってくれるのです。自分でも、そんなことはないと思いますが、財務省の代弁をしてくれるのはいいが、却ってこちらが心配になります。S&Pの格付け下げだって、役所内部ではたいして気にもしていないが、政府の方で気にしてくれるから、利用できますね。経済財政担当の与謝野大臣ですが、この人は我々がお膳立てをして内閣へ忍び込ませたスパイみたいなものです。だから、何としても6月末までには社会保障と税の一体化については成案を作りますよ。」

  それでは次に外務省の大熊さん(34歳、東大、男性)。大熊「小泉さんは外がお好きで自分で勝手にどこそこに行きたいから何か名目を作れというようで、外交戦略も何もあったものではなかった。確かに外務省もやたらと外交官特権を振り回す偉そうな人が多いのですが、もう少し日本の国益を考える仕組みを作らないと、これまでのように外から馬鹿にされるだけです。
 
   政治家が下手な英語など使わなくていいから、もっと頭を使ってくれと申し上げたい。外交は言葉が武器なのです。北朝鮮の問題は人気取りのジェスチャーで拉致担当補佐官に任命された人はお困りになるだけでしょう。結局は何もできなくて命取りになることが目に見えています。あの体制が崩壊しない限り核も、拉致も解決しません」。 

  最後になりましたが、文部科学省の三谷さん(30歳、慶大、女性)。三谷「 憲法9条は、太田光に言われるまでもなく、日本が世界に胸を張って誇れる数少ない哲学だと思っております。別にUSAと仲良くしていなくても、無防備でも、中国や北朝鮮が日本に攻め込んでくることなどは全くありません。むしろ生半可な防衛をすれば、仮想敵国にいい口実を与えるだけです。あまり頼りにはできないが国連があるから、こちらが毅然としていれば、そんなに簡単に隣国が無茶なことはできないのです。抑止力は頼りないが日米同盟だけです。

  教育は日本国の基本であり、これが崩れたら資源小国日本には先がありません。教育を駄目にした張本人は文部省と日教組です。なまじい教育予算などを持つものだから、文部官僚の天下りとか、どうでもいい許認可がはびこり、現在のような惨憺たる状況は真の教育行政が等閑(なおざり)にされてきた結果なのです。

  教育はもっと自由にすべきで、教科書検定など直ちに廃止して、教材は大学のように現場にまかせればいいのです。そうすれば、隣国との教科書問題も解決し、想像力豊かな人材育成にもなるのです。また、センター試験も業務仕分けにかけるべきです」。
 司会者「本日は貴重なご意見を有難う御座いました。いずれまた近いうちに会合を開きたいと思っております」。