大災害から10日

息切れした話
   ブログを2006年7月から毎日書き続けてきたが、311の大地震以来、災害以外の事を書く雰囲気がなくなってしまった。いまも続く余震、当てにならない不計画停電などで神経的に疲れてしまった事にもよるみたいだ。1週間たってようやくTV番組も正常に戻りかけている。それにしても広範囲にわたる地震津波原発の三重の危機をうけて、これをうまく乗り切ることができれば、新しい日本が誕生するような予感もしている。
 

   あの日は午後6時から、東京駅丸の内側にある日本工業倶楽部で大学のクラス会をやる予定だった。幹事なので、西東京市のある大学のキャンパスを少し早めに出て駅に向かっている時に、不意に頭がクラクラして気分が悪くなった。頭の血管でも切れたかと思って立ち止まって、周りを見たら3階建てのアパートが揺れているのが分かった。足を少し開いて倒れないようにしていた。直ぐに携帯で関係先に連絡を始めたが、その時にはもはや通じなくなっていた。ふだん余り携帯を使う必要がないのだが、肝心のいざという時に役立たないのだから全く意味のないしろものだ。

   駅についても電車はすべて停止しているので、クラス会どころではない。それでも何とかメールだけは通じて、関係先に連絡を取ることができた。クラブの方も開始3時間前のドタキャンだったが、先方からキャンセルしてくれとのことだった。後は参加予定の皆さんに緊急の中止通知を発信した。すべての交通機関が停止しているので、後は自分の足だけが頼りだった。