温室効果ガスの処理

二酸化炭素ガスの地中埋設プロジェクト
   
   米国が中心となって推進している石炭火力発電所から排出される二酸化炭素を地中に埋めて貯蔵する貯留事業の開発に本年度から参画する。地中貯留は圧力をかけて液体にした炭酸ガスを深さ1000メートル以上の地中に注入して岩盤層などから流出させないようにする技術で、温室効果ガスの削減に効果があると予想されている。


 
  米国のエネルギー省、民間電力会社が火力発電所を建設して、炭酸ガスの分離や回収、液状化、貯留技術の実験を進める計画である。発電所は1日に石炭を2000トン使用して27万KWの発電をした場合、炭酸ガス排出量は年間8万トンと計算されている。現在、日本では火力発電所から年間2億トンの炭酸ガスを排出しているので、この回収と処理に向けての一つの解決方法とみなされている。