放射線被ばく

放射線放射能
   放射線放射能の区別すらできない報道が流されている。放射能放射線を出す能力を言う。核分裂中性子やさまざまな電磁波が出てくるがこれを放射線と言う。放射能を持つ物質が放射性物資だ。人は放射線を日常的に被爆している。宇宙から、大地から、イモ類などからも自然放射線を浴びている。


   自然放射線量は世界平均で年間2.5ミリシーベルトmSとされている。東京は比較的低く1.5、欧州は2.2、多いところではブラジルやインドのある地域では10となる。疫学的には健康には影響しないとされている。核実験の盛んだった1960から70年代ではこの値が100倍にもなっていた。


   日本人は自然放射線で年平均1.5mSを上回る、年平均2.5mSもの医療検査で被爆している。これの世界平均は0.6だから被爆好きの日本人などとWHOでは言われている。食品、建材、塗料、ラジウム温泉などいたるところで被爆するが、健康には影響しない。ただ、医療検査には注意と言われる。


   石炭とか綿花を購入するときに水分が多くては損するから、水分量の測定値がものを言う。大量の山の全部を測定できないから、何処からかサンプルを採ってきて測定し、全体を代表する値とする。これを売る方と買う方で決めるのが難しい。放射線の測定値がいろいろと発表されているが、これも同じだ。


   管とサルコジの話は5月の仏サミットで原発を議題とするというだけだった。アレバ社の女社長の会見はよかった。何も言ったわけではないが、顔つき、態度、喋り方すべて社長としての責任感に溢れていた。トップはこうでなければと言う感じだった。緊急ビジネスの成功を祈りたくなる。


こ   れまでに行われた核実験は総計2100回で、米1050、ソ連715、仏210、英45、中45、印6、パ6、北朝鮮2である。核爆発に使われるウラン濃度90%で、原発の3%とは比べ物にならない。単位時間にどれだけ放射能を浴びるかどうかの問題だ。http://bit.ly/F02mi


   風評のもとは官房長官の発する「直ちには影響ない」、「今のところは安心」、「念のために出荷止める」などの、責任逃れのために、巧妙に使い分ける副詞と形容詞にある。曖昧な表現が噂と風評を呼ぶ。大杉栄が殺された関東大震災でも同じであった。


   バブル崩壊後の20年間で、福島、宮城、岩手は物づり日本の基礎となる電子部品、金型、機械加工などの企業が発展し、合わせて約7000社の規模となっていた。そのうちの4割が被害に遭い、大手製造業の根幹を揺るがした。さらに、世界中の製造業にまで影響している。日本の技術の凄さが分かる。
http://iiaoki.jugem.jp/
http://twitter.com/#!/goroh