原発処理と不良債権処理

1.原発不良債権
   不良債権処理と福島原発処理の共通性は、どちらとも情報が不正確、次々と問題が発生すること、解決の道筋が見えない事、蓋をすることができない事、時間がたてばたつほどカネがかかる事、ヒトに不安感を与える事などである。

2.都内の放射線
   東京狸穴のロシア大使館の庭で来日した専門家によって、5日から1週間放射線量の測定が行われた。この結果、何と現在の東京の値は、モスクワの半分しかない事が判明した。渡航制限は全く意味がないとロシアは認めた。東京を脱出したら、余計に被曝していたという皮肉な結果となる。

3.炉内の状況推定
  原子炉内部の様子が分からないが、人の体と同じように、温度、圧力など様々なデータから推定すると、燃料が溶融して圧力容器、あるいは格納容器の底に貯まって底が抜けるという危険はなくて、粉々の砕片で粒状になっているという説のほうが有力のようだ。原発メルトダウンの危機はどうやら回避されようとしているので、これからは日本経済のメルトダウン危機を心配する時が来ている。一難去ってまた一難か。


4.がんばれ
  「頑張れ」という英語表現が話題となっている。欧米人は頑張らないから適切な表現がないが「最善を尽くせ」位が適当と思う。アメリカ人が「Keep your chin up!」と言うのを聞いた事がある。この言葉は被災者側の立場に立ってみると、安全側にいて何を言うのかと思う人もいるみたいだ。http://bit.ly/eVokCN

5.浜通り
  震源地は福島県浜通りとよく聞く。福島県は横長の県で縦に3等分するように阿武隈山地奥羽山脈がある。 会津奥羽山脈)、中通り阿武隈山地)浜 通り(太平洋 )と呼ばれているので、浜通り原発を含む海岸沿いの地方を言う。


6.ゴジラ
   1954年公開の映画「ゴジラ」は水爆実験で蘇えった怪獣で、放射線被曝の生んだものだ。この怪獣に日本政府や自衛隊が翻弄される姿が描かれている。黒沢作品でも「赤富士」は原発事故で逃げ惑う人々の恐怖を絶望的な悲劇として描いている。6基の原子炉の事故で巨大な放射線気団が襲い掛かる予言だ。

7.放射線
   各地の放射線量のデータが新聞に出ている。18日の新宿区は毎時0.079マイクロ・シーベルトとある。この値を年換算すると、0.7ミリ・シーベルトmSとなる。311以前の日本の年間被曝量平均は1.5mSだから全く問題ない事がわかる。原発の影響で東京など各地に影響があるような誤解を与える。実際にこれまでの平均値よりも高い地域は半径30キロ圏内だけだ。

8.情報不足
  福島原発モニタリングデータは下記のように公表されている。情報不足と言う評論家が多いが自分でよくデータを調べる努力をするべきだろう。しかしデータだけをみても、何が何だかよくわからないならば黙っている方がよい。別に東電の肩をもつつもりはないが。http://bit.ly/huKVNy
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