もう帰るんですか

アリバイ作り

  東京にいるよりは、背広を戦闘服に着替えて被災地に出かけた方が、如何にも仕事をしていると言う姿がテレビに映し出される。これを狙って、何もしない首相との印象を一蹴しようという意図がアリアリと見えてしまう。首相が被災地に出れば、お付きや警備員が少なくとも30人は動く。迎える現場でも、この対応で100人は仕事が邪魔される。現場が混乱するという批判に対してムキになって視察を繰り返す意図はアリバイ作りと読まれている。


  決められたスケジュールで、予定された被災者と言葉を交わし立ち去ろうとした首相に、冷水を浴びせた勇気ある被災者がいた。これに対する首相のシドロモドロの応対がすべてを暴露してしまった。たびたび出かける視察と次々と立ち上げた会議や委員会の割には、何も動きだしているようには見えない。



  霞が関では、官僚たちが復興予算の分捕り合戦を始めて、そのために会議や委員会を各省庁が旗揚げしたのだ。彼らの言うままに内閣府が動くから、こうなってしまう。官僚の本質はすべて復興予算獲りにかかっている事は十分に知っているはずだ。これを強力なリーダーシップで采配を振るうのが首相の役割だ。今の政治不在の状態を脱出するには内閣総辞職しかないみたいだ。

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