ロンドン五輪

五輪参加100年

   1912年にストックホルムで開催された第5回オリンピックに日本選手が初めて参加してから100年目に当たる。ロンドンでは1908年と1948年に開催されて来たから、今年で3回目の開催となる。また、ロンドンでの大会には日本選手は初めての参加となる。第二次大戦後の1948年には日独伊の3カ国は敗戦国として参加が認められなかったからだ。

   

   ストックホルム大会に参加した日本選手は短距離の三島選手とマラソンの金栗選手の二人だけだった。国民の期待がかかっていたが、結果は惨敗で、特にマラソンでは酷暑のレースで金栗選手はレース途中で意識もうろうとなり棄権した。その後、この時の失敗をもとにして、日本のマラソン強化に尽力して、後年、日本のマラソン王となった。1966年、75歳のときにスウェーデン五輪委員会から招待されて、五輪会場で半世紀ぶりのゴールを果たした。


   日本の金メダル獲得数は夏季123個、冬季9個となっている。前回の北京では9個だったから、これを上回る事が期待されている。参加することに意義がある五輪だが、参加するには国民のカネが使われているのだから、代表に選ばれたら日の丸が期待されている。負けた選手がよく「楽しめたからよい」とコメントするが、これほど国民をバカにした発言はない。7月27日の開会式から、8月12日の閉会式まで、ロンドンの東側、テームズ川の北側で15日間の熱い戦いが繰り広げられる。なお、世界標準時グリニッジ天文台はちょうど、テームズ川を渡った南の丘にある。川底にはトンネルの歩道がある。

*Royal Greenwich Observatory