絶対多数政治

絶対多数
    自民と民主で米国のような二大政党が始まると思っていたが、いつの間にか、民主+自民+公明が大政党となって70年前を思わせるような翼賛政党になってしまった。オザワ新党はこれに対するものとして健全な民主主義を育てるために必然的なものとなってきた。少し遅れたが、今週は増税法案が成立する。一体改革は棚上げされて、マニフェストにもない増税だけが決定する。

    消費税増税原発再稼働のどさくさに紛れて、原子力と宇宙の利用に関して、自民党の要求通り、極めて重要な改定が成 立した。これまで平和目的と明示されていたが原子力は安全保障の言葉が加わり、宇宙は平和目的の言葉が削られた。これで日本も核兵器ができるし、軍事目的の衛星も飛ばせる事になった。北朝鮮に対抗して核弾頭付きミサイルも開発できる。翼賛政治では何でもできる。

   脱原発再生可能エネルギーでも、ドイツは世界の最先端を行っている。それでも電力の30%は未だに原発に依っている。しかも不足分はフランスの原発から購入している。ドイツでも太陽や風頼みの自然エネルギーでは無理な事はよく分かっている。感情論だけでは脱原発はできない。エネ政策を技術面からよく詰めてからモノを言うべきだ。ウラン枯渇であと50年もすれば、自然に脱原発社会となっている。