株で儲ける方法

株式取引の原則

株で必ず儲ける方法
   金融工学からの結論は明日の株価を予測することは不可能ということである。これはランダムウォーク理論と呼ばれている。あるいは株価変動を連続変数として取り扱う場合はブラウン運動理論ともいう。株式投資で必ず利益を上げる方法は、日銀関係者や証券会社の社員のように人知れずに内部情報を利用して株式売買をするしかありえない。  

   これが証券取引法で禁じられているインサイダー取引ということになる。新情報に対する株価の反応は、公表と同時に株価に反映されるとするか、株価に反映されるまで多少の時間がかかると見るかの違いがある。金融工学の理論は前者の仮説を採用して、市場は効率的と考える。だから、うまいカネ儲けは存在しない。この効率性の検証として3つの段階が考えられている。

   現在の市場価格には、過去の相場推移が全て反映されているか、公開されている情報が全て反映されているか、未公開情報も含めてすべて反映されているかである。この最後の未公開情報には新薬の開発、株式分割、増資などがあり、投資家間の公平性確保から、重要情報の公開はすべての人が同時に知りえるように工夫しなければならない。公表前にこれを知りえる立場の人には当然のことながら株式売買が禁止されている。証券取引法第163条。

   本ブログでも、過去に何回か具体的な例でインサイダー取引の実例を紹介してきている。
ホリエモンの孤独な戦い 2006年11月23日
*投資で儲ける方法 村上求刑に関連して 2007年5月12日
インサイダー取引 餃子事件 2008年2月4日
*インサイダー疑惑 2008年4月24日
インサイダー取引監視 2008年7月2日
*公募増資での取引疑惑 2011年1月11日