民主党敗北の原因

民主党敗北の原因
1.前回の選挙と同じように予想以上に大差がつくのが今の選挙制度だ。だから自民党が待望されていると言うよりは、民主党が自滅したと言う事だ。民主党崩壊のきっかけは小澤問題に発する。結局無罪となったのだから、やはり霞が関の謀略であったことは否めない。政権交代既得権益集団が最も恐慌をきたしたのだ。

2.当時の小澤幹事長は政権交代選挙の立役者で最大の功労者だ。しかも脱官僚を強硬に主張していた。政権を崩す標的は絞られた。第二の標的は鳩山首相に的が当てられた。例のお小遣い脱税問題で、国税庁が暗躍した。その上に鳩山は東日本構想などというから、米国に通じる外務省にも足を引っ張られた。

3.次に出た管首相だが、不幸なことに311大災害に襲われた。小心者の彼は原発問題でもじたばたして被害を拡大してしまった。次に現れた野田に至ってはもはや独自で政策を運営する能力は皆無で完全に財務省の傀儡となってしまった。ただひたすら官僚の言うとおりに動いた。最後に党首党論で意地を見せて解散のカードを切った。

4.安倍との討論で最後に野田は、解散で意地を見せたのが命取りとなった。消費税増税という小泉でも踏み込めなかった事に手をつけて、民主党を分裂と破滅に追い込んだ大馬鹿ものと後世に名を残すことだろう。2009年8月に新たな夜明けと国民に思わせて、それを見事に裏切ったつけが今回の結果だ。

5.民主党に同情する余地があるとすれば、小澤に襲いかかった検察、鳩山には国税庁、そして管には311大災害、野田には財務省の脅しだ。誠に既得権益集団の攻撃はすざましいものだった。マニフェストの実行どころではなかったのも事実だ。またそれらの攻撃を跳ね返すだけの団結力も、寄せ集め集団の民主党にはなかった。