ノモンハン事件の真相

スターリンのトラウマ 1.ノモンハン事件は1939年、満州とソ連の国境で起きて、教科書では日本軍がソ連の近代兵器に壊滅的打撃を受けて、 ソ連の9千人に対して、日本は5万人の犠牲者を出したとされている。ソ連崩壊後の情報公開で明らかにされたのは、事…

中国への忠告

中国との関係 1.共産党のエリート族である太子派はタカ派集団で、対日強行路線だ。経済の減速、格差拡大、腐敗増大などの国内要因の不満を回避するための格好の標的が日本だ。中国に進出している日系企業は3万社だがリスクを覚悟して対処しなければならな…

平和主義者が戦争を起こす

チャーチルの言葉 1.1938年9月のミュンヘン欧州首脳会議で、ヒトラーの恫喝外交に屈して、チェコのズデーテン地方をドイツに割譲したことが第二次世界大戦のきっかけを与えた事はよく知られている。これに味をしめたヒットラーは翌年ポーランド侵攻を始め…

名著「失敗の本質」の誤り

名著「失敗の本質」の誤り 1.名著と言われて愛読者も多い「失敗の本質」で最初に取り上げられているのがノ モンハン事件でこれを失敗の序曲と規定し ているが、ソ連崩壊後に公開された資料によれば、日本軍が壊滅的敗北を喫したので はなく、スターリンの…

デジタル化に敗れた製造業

デジタル化へ向かう製造業 1.20世紀はアナログの時代で優秀な技術を持った企業が勝利を占めた時代だった。21世紀はデジタルの時代で優秀なソフトを開発できる研究機関の時代になった。技術的にはデジよりもアナの方が日本的な細かいテクニックを要し、…

解散総選挙

政局 年内解散 野田も岡田も前原も、現在、自分たちが政権についているのは誰のおかげであるかはよく知っているはずだ。2009年の夏の選挙で采配をふるったのは小澤幹事長だった。起訴されたといって袖にしたが、その人が無罪で帰って来たのだ。それを破廉恥…

支配の機構

支配の機構 1.「下々の者たちは、何でも反対するものでございます。それでも英断されるのが名君です。あなたほど決断のできる方は、過去の総理にはいませんでした。」と。官僚たちは蔭では「こんどのバカ殿は、今まで以上に御し易いですな。はっはっは〜」…

小澤事件の虚構

小澤裁判の真実 1.検察役の指定弁護士の主張は、検察の不当・違法な捜査で得られた供述調書を唯一の根拠にした検察審査会の誤った判断に基づくに過ぎず、この裁判は直ちに打ち切るべきだった。なぜなら、本件では間違った記載をした事実はなく、政治資金規…

オバマ再選で予想される事

オバマ再選で予想される事 1.予想通りオバマ再選となった。経済無策のオバマといわれていたが、相手が鼻持ちならないカネ持ちで、持論をすぐに変えて、暴論を吐くロムニーというマイナスイメージを最後まで払拭できなかった。中傷合戦の低次元な選挙戦で、…

許認可行政にメスを

許認可行政にメスを 大学村 原子力村が福島の事故を起こしたと批判されたが、同じような村で大学村もある。文科省の高等教育局、大学の事務局、大学の教授たちから成り立っている。この村が少子化が進んでいるのに、平気で大学と学部を作り定員を増やしてき…

リスクについて考える(8)

活断層はどのくらい危険か 何時ずれるか分からないような断層にカネを掛けて調べるよりも、断層がずれても原子炉の運転に支障が起きないような対策をニ重、三重にする事がより重要だ。どうせ地震学者は危険な断層だから、運転を停止した方がいいと結論するに…

リスクについて考える(7)

リスクについて考える(7) 技術は事故の歴史で進歩する 技術は後戻りしない 脱原発とか親原発というイエスかノーの二者択一論議はそろそろ終わりにして、昨年311の大震災後、これから日本をどのような国にしていくのかという議論をすべき時にきている。…

捏造された虐殺(2)

南京事件 1959年と1989年のチベット大虐殺、2009年にウルムチで発生したウイグル人の虐殺、1989年に天安門事件の虐殺などを中国の若者は知らされていない。それなのに、捏造された1937年の南京虐殺だけは知っている。南京大嘘のみ、この二十年間に中国ではト…

捏造された虐殺(1)

南京虐殺の真相 1.1937年12月、日本軍は支那事変を終結 させるため南京へ侵攻して占領した。「南京大虐殺」とは、その占領から約6週間の間に数十万人単位の人間が日本軍によって虐殺されたとする説だ。今では中国でもこれは捏造と言う人もいる。虐殺者3…

官僚指導国家(1)

官僚指導国家(1) まず官僚が「こういう政策をやりたい」と考える。その所属する省庁内での議論を経て「実行しよう」ということになれば、その法律の原案が作られる。こうしてできた法案は、霞ヶ関の全省庁との間で調整がなされた後に、内閣に提出される。…

法務大臣の椅子

法務大臣の椅子 法務大臣が直ぐに変わるよりも、もっと重要な問題が隠されている。陸山会事件での虚偽報告書作成事件で、検察は6月末に田代検事、佐久間元特捜部長ら関係者を不起訴処分にした。その前に指揮権発動を口にした小川大臣の首を首相がはねた。後…

近現代史の見直し(2)

近現代史の見直し(2) 東京裁判とA級戦犯 1937年慮溝橋で最初に発砲し、攻撃を仕掛けてきたのは中国側で、それが上海に飛び火して戦火が拡大した。この上海への飛び火は中国側の正規軍が日本人居留地を攻撃したものだ。シナ事変を始めたのは日本ではなく…

日韓併合の真実(3)

日韓併合の真実(3) 日韓併合で日本が最も手を焼いたのが、官僚たちの意識改革だった。現在の霞が関と同様に、改革で搾取や不正利得ができなくなるからだ。役所の居候や取り巻きとともに、全員が私利私欲という最強の動機で結ばれ、改革には積極的にせよ消…

日韓併合の真実(2)

日韓併合の真実(2) 1910年以前は、ほんの一握りの貴族(両班)が庶民(白丁)をまるで人間扱いしないで搾取していた。前近代的な農業以外の産業もなく、鎖国状態で輸出品は、封主国である支那への女性献上だった。このような極貧国なので欧米列強は植民地…

論文捏造(1)

論文を書かない者は去れ 旧帝大の国立大学では論文1本のコストが1000万円以上もするとのことだ。これは要するに、論文を書いている人が少ないということを表している。学校教育法58条によると「教授は学生を教授し、その研究を指導し、または研究に従事する…

日韓併合の真実(1)

日韓併合の真実(1) 韓国はいつまでも誤った歴史認識に捉われるのではなくて、正当で自然な歴史観を認めるべきだ。1910年の日韓併合の評価は事実によってなされるべきだ。これによって、中国からの独立を果たし近代国家形成 へと向かった事は事実だ。併合前の…

中国4千年の嘘

中国4千年の嘘 NHKスぺシャルで「中国文明の謎1」が始まった。中国4千年の歴史と強調しているが、中国という同じ人種の国が継続してきたはずがない。12から14世紀にはモンゴル系の元王朝に征服されていたし、16から20世紀の初めまでは満州族の清…

りすくについてかんがえる(5)

リスクについて考える(5) 投資の話 現在、日本国全体では赤字が1000兆円であるが、個人資産が1550兆円という。差し引き黒字であるが、このようなマクロ的な数値の由来はどの本を見ても、どの程度に信用できるなかはよく分からない。確実なのは、日々の暮…

デフレからの脱却

デフレ回避策 日本は2005年頃から貿易収支を所得収支が上回るようになった。所得収支とは海外投資で受け取る利子や配当金で、貿易で儲けたお金を上回る年間10兆円の不労所得を世界から得ている。豊富な資産とモノ作 りの技術の高さに裏付けされた信用があ る…

リスクについて考える(1)

賭けごとの範囲 賭けてもいいよ この言葉は日常的に使われているが、どこまでが刑法上の罪に問われるのか、その境界の判断は専門家でも分かれている。刑法185条に定めるところは、賭博をした者は50万円以下の罰金とあるが、一時の娯楽に供する物を賭けたにと…

満州とはどんな国だったか(2)

満州とはどんな国だったか(2) 日本の満州支配はじまり この時の日本軍の働きぶりを評価した英国は、1902年の日英同盟に向かう事になる。マクドナルドは、その後、日本駐在公使となった。満州は清国が支配していたが、義和団の乱に乗じて、ロシア軍が…

侵略戦争ではなかった

歴史問題とは何か 中国の楊潔チ外相と韓国の金星煥外交通商相は国連総会出席のため訪問中の米ニューヨークで会談した。金氏は会談後「日本との歴史問題を国連の場で宣伝していく必要性で一致した」と述べ、中韓が協力して日本に圧力をかける方針で合意したと…

日本の遺産

日本が残してきた歴史遺産 「アジアとアフリカを支配してきた西洋人が、過去2000年の間、信じられてきたような不敗の神ではありえない事を、西洋人以外の人種に明らかにした事である」と、1956年に高名なトインビーが、日本が残してきた歴史の功績について述…

捏造と誤解を解くために

捏造と誤解を解くために 慰安婦問題 第二次大戦後の日本の戦後処理は、1951年サンフランシスコ講和条約で国際法に基づいて決定し、賠償などすべて履行済みだ。更に、1965年には日韓基本条約、1972年には日中友好条約で、この両国にまたがる全ての過去は清算…

エネルギー政策1

日本のエネルギー政策(1) 先のロシアでのAPECのエネルギー分野宣言で、原発については、知識などを共有し、クリーンなエネルギー源としての原子力の安全な利用が謳われ、核の平和利用について加盟国間での協力を強化することが宣言されている。IAEAよれば…