2009-01-01から1年間の記事一覧

国の新しいビジネスモデル

自民党ビジネスモデルの崩壊 事業仕分けの論戦が続く中、2008年度決算で2364億円の不適正な会計処理が会計検査院から報告された。これを受けて「政府として真摯に受け止め、無駄を徹底的に排除し、国民の信頼を取り戻す必要がある」と首相は述べている。前の…

無駄とは何か

無駄なこととは何か 無駄を排除して予算を有効に使うために、自民党政権時代に作成した予算案の事業仕分け作業が進んでいる。ムダ無駄というが、ムダな事業とは何を指しているのであろうか。先日のブログで、予算の3分の1ぐらいは無駄なものであろうと、腰だ…

デフレ回避策

デフレへまっしぐら 失業率、貧困率、有効求人倍率、ボーナス減額率、就職率、長期金利などどの経済指標を見ても、芳しいデータはない状況にあるが、民主党政権にはあまり切迫感が感じられない。ビジネス界隈ではコンビニでのランチ価格がワンコインでお釣り…

新しい日米関係

大統領演説と日米安保 ベルリンの壁が崩壊してから20年たち、20世紀後半の米ソ対立という国際的な力の均衡が大きく変化してきた。この4月にプラハで行ったオバマ大統領の核廃絶演説は、その裏に隠されている核兵器の更新など米国の軍需産業の存在を踏まえて…

映画2012の世界

映画「2012」 2008年1月にフォトン・ベルトについて記事を書いている。これによると地球が次にこの空間に突入するのは2012年12月22日の冬至で、その時には強力なフォトンによって、人類の遺伝子は破壊され、電磁波障害で通信機能は麻痺してしまう恐れがある…

大統領来日

悩める両トップへの提案 テキサスでの銃乱射事件で来日が13日になったが、APECに行く前に日米両首脳の会談が今週末に東京で行われる。日本のメディアでは日米間に亀裂などと書かれているが、日本にとっての米国の存在と、米国にとっての日本の存在を比べれば…

情報の偏り

情報の受け止め方 NY駐在時代に良く経験したことであるが、全く同じニュースでも、米国と日本とでは報道の質と量がかなり異なるケースが多い。報道は些細なことでも、人の目を引くために針小棒大になることがあるし、日本人には受けるニュースでも、米国人…

自分からの献金

政治資金問題と論戦 選挙前から民主党関係の政治資金問題が騒がれていても、そのことを問題視することよりも、国民は自民党政権を捨てて政権交代を選択した。首相は衆院本会議で、自らの献金虚偽記載問題について「政治への不信を持たれ、国民に迷惑を掛けた…

ベルリンの壁

壁崩壊20年 11月9日は東西冷戦の象徴だった「ベルリンの壁」崩壊から20年になる。1988年の8月に西ベルリンを子どもたちと訪れた。この頃、管理人はNY駐在員をしていて、出張で貯めたマイルエッジを使って、毎年夏には欧州へ出かけていた。隣近所のバーベキュ…

地球の冷却方法

地球工学的発想 地球温暖化は温室効果ガスによるものということは国際的な定説となっている。2020年には1990年レベルの排出ガスを25%削減するという首相の提案は、この事実に基づいている。1988年に国連が主体となって結成された学術機関であるIPCCは、地球…

ヤンキースの松井

マツイは日本人か ワールドシリーズで大活躍したマツイ選手は、日本では誰もが元ジャイアンツに在籍していたスラッガーと知っている。ところが多民族国家の米国で、またその象徴であるNYでは、そのようなこと知っている人はよほどの野球通であり、殆どの人に…

二重の出口戦略

出口戦略の意味 今週末に英国スコットランドにあるゴルフの聖地セント・アンドリュースで開催される20カ国財務相・中央銀行総裁会議での主要課題は、各国の政策を相互評価する枠組みの創設、金融機関の規制強化、金融危機以降の異例な政策を元に戻す出口戦略…

事業仕分け

事業仕分けチーム 32人の国会議員が発表されていたが、半数近くも新人議員が入っていたため、オザワ幹事長の「新人の仕事は選挙」とかいう理解不明な言葉で解散させられた。仕分けの仕事は何も分からない新人には向かないと説明するが、これほど議員を馬鹿に…

脳の活性化

活性脳の作り方 脳を活性化するゲームソフトや書籍に溢れている。脳年齢を無料で測定するサイトもある。「もう年だから」とよく聞くが、年をとったので、物覚えが悪いとか、物忘れがひどいことに関係しているようだ。しかし、最近の脳科学研究によると、高齢…

村上文学の謎

村上作品の謎 「1Q84をどう読むか」とか「1Q84を読み解く」などという解説本まで出版されている話題の本である。読書感想文を書くとしたら、面白かったが退屈な本、理解できたが難解な内容、魅力的な登場人物もいたが意味不明な人もいたなどとなるかもしれな…

急速に進む電気自動車

21世紀の産業革命 歴史で習う産業革命は、18世紀中期に英国で開発された蒸気機関による動力革命であったが、現在の産業革命は化石燃料を使う動力から、電池が支配する化学反応が生み出すエネルギーへの転換である。20世紀の初頭にも、自動車の動力源として…

官僚抜きの論戦

参議院補欠選挙で圧勝 新政権発足後、初の国政選挙となった参院神奈川、静岡両補選ではそれぞれ民主党が大差で自民党候補を破った。政権発足後の1ヶ月間での政治姿勢は評価されたことになる。これで、参議院の民主党会派での過半数まではあと1人となった。恐…

所信表明への期待

臨時国会開幕 本日26日に臨時国会が召集される。会期は11月30日までの36日間とすることが議院運営委員会で決められた。首相の所信表明演説に対する各党代表質問は28と29両日に実施される。毎年決まっている通常国会や、総選挙のあとに必ず開かれる特別国会と…

新東京タワー

東京スカイツリー 塔の話 集約電波塔として東京タワーが港区芝公園に完成したのは1958年(昭和33年)12月だった。それから50年にわたり、東京の観光名所となっていたが、この間、都心部に建てられている超高層ビルの増加に伴い高さ333メートルでは電波障害が…

過去官僚という亡霊

郵政に亡霊が 小泉改革の最後の砦であった「カメラは出てくれ」と辞任会見で叫んだ人が陥落したと思ったら、今度は過去官僚の亡霊の登場だ。官から民へと郵政企業は経営をするはずだったが、これでは300兆円を基にして、政府系ファンドを作ることが明白とな…

鳩山外交

東アジア共同体の狙い 20世紀末の東欧圏崩壊に伴い、21世紀は市場経済を背景とした科学技術開発、エネルギー資源獲得、食糧の安定供給などにつき、各国が争う戦略的なゲームの時代になってきている。日本にとっては、本年度にはGDPで抜かれる中国との関係を…

アフガン戦争

オバマのアフガン戦争 アフガニスタンは帝国の墓場と言われている。古代ではアレキサンダー大王はここで死んでいるし、19世紀には英国、20世紀にはソ連がその支配に失敗している。米国は支配ではなくてテロとの戦いというが、イラクでの戦いをまとめて、こち…

給付付き税額控除

税額控除とは 予算の配分ばかり議論となっているが、これから配分すべき財源問題に議論が移っていく。税額控除という制度を導入するというが、これまでとはどこが違い、どのような利点や欠点があるのだろうか考えてみたい。 これまでの制度では、所得から配…

統計の日

統計の日に思う 昨日10月18日は「統計の日」という。国などが行う統計調査の結果は、国や地方公共団体の行政施策の基礎資料として活用されているほか、産業界をはじめ、様々な分野で利用されている。社会経済の発展に伴い、広範かつ精細な統計を整備すること…

男の引け際

引け際の美学 ノムラ語録まで出して、球界に君臨してきた74歳にもなる老監督の繰り言をテレビで聞いていると、あっぱれという気もしないではないが、日ごろ、野球道や人生を語っていることとは全く裏腹の行動だから、やはり老醜というべきなのであろう。長年…

官僚システムの腐敗

ゴーゴリの描いた世界との類似性 官僚機構というのはどこの国でも、昔から汚職と腐敗の巣窟であったことには変わりはない。現中国でもこれで苦しんでいる。1835年に描かれたゴーゴリの戯曲「査察官」は上演されるや、評判を呼びみな先を争って劇場に駆け付け…

羽田空港

ハブ空港 現在、確かに日本のハブ空港は韓国の仁川空港のようだ。特に欧米から東京以外の都市に行く場合、大韓航空で仁川を経由した方がコストは安く、時間は短いという。どうしてこのようなことになったかは言うまでもない。成田空港建設の反対運動を押し切…

五輪誘致の愚挙

平和の祭典とは 五輪が平和の祭典などという幻想は捨てたらどうか。昨年の北京五輪が平和の祭典と思う人はいない。あるいは平和に貢献したなどと評価できるものではない。環境を売り物にした東京でも、五輪は環境とは関係ないという意見もあったように、核廃…

日本の外交

国連での日本の地位 日本は戦後一貫して国連中心外交を謳ってきたし、さまざまな分野で日本の真摯な取り組みは一応の評価を受けている。けれども、国際連合が第二次大戦後に発足したときに、ドイツと日本は敵国であったので、国連憲章に未だに、この敵国条項…

中国の情報規制

中国はどこへ向かうか 建国から60年、天安門事件から20年、最近ではロシアでも北朝鮮でもやらなくなった軍事パレードが北京で華々しく行われた。「新中国60年の発展と進歩は、社会主義のみが中国を救えることを証明した」と国家主席が宣言して、共産党政権下…